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演目一覧

『獅子舞』

小川の獅子舞は『雄獅子』であり、近隣地区の『雌獅子』が獅子頭を振る細やかな所作が多いことに比べ

足を振り上げ飛び跳ねるといった下半身を使った勇壮な所作が多いことが特徴です。

小川獅子舞の演目は五つあり、春夏秋冬を表した演目と、慶事の際に舞われる演目があります。

 

 

・三番叟(さんばそう)

三番叟とは能楽の「式三番」の三番目の舞である「三番猿楽」のことです。

三番叟は五穀豊穣を祝う舞であり、それが歌舞伎や人形浄瑠璃をはじめ

各地の郷土芸能に形態を変えつつ取り入れられていきました。

我が獅子舞保存会においても五穀豊穣を寿ぐ舞、そして祝言の舞として

神社での奉納舞、並びに慶事の際に舞われています。

 

・笹喰い(ささぐい)

「笹食い」という演目名ですが、演目の中身は「筍」を食べる獅子の舞です。

竹藪をかき分け、筍を探し、掘り返して引き抜く一連の行動を

力強く、そして流麗に表現した所作が特徴です。

小川獅子舞においては「春」を表した演目となっています。

 

 

・沼田場(ぬたば)

沼田場とは猪や鹿などが体表の寄生虫を落とすために泥を浴び

体中に泥を擦り付ける場所のことです。

この演目では泥を跳ね上げ、体中に浴びる獅子を表現した所作を見ることが出来ます。

小川獅子舞においては「夏」を表した演目となっています。

 

・稲場(いなば)

・山探し(やまさがし)

たわわに実った稲穂を喰い荒らす獅子を表現した演目です。

付着した稲穂や虫による痒みを抑える為に体中を噛んだり

稲を腹いっぱい食べて眠ってしまうなど、ユーモラスな所作がある舞です。

演目単体で舞う場合と、親爺と狩人に追い払われる場面を付け加えて舞う場合があります。

小川獅子舞においては「秋」を表した演目となっています。

 

 

狩人に追われた獅子が疲れた身体を癒すべく、山中にて「ねぐら」を探す様子を表現した演目です。

周囲を窺い、その場所の安全性を繰り返し確認するような所作が舞の随所に盛り込まれています。

演目の終盤には狩人が現れ、眠りについた獅子を鉄砲で仕留めようとする場面もあります。

小川獅子舞においては「冬」を表した演目となっています。

 

 

 

『親爺舞』

その名が示す通り親爺を主人公とした演目です。

畑仕事をする親爺と、それを邪魔する狐とをユーモラスに描いた舞となっています。

 

 

 

 

 

 

孫を連れて山の畑に赴いた親爺。

畑を耕し、種を蒔きますが、そこへ二匹の狐が現れ親爺にちょっかいをかけます。

腹を立てた親爺は、孫と共に狐を捕まえようとしますが捕まえることは出来ず

ほうほうのていで家に帰る・・・といった内容の演目です。

鍬の弛みを直す際、誤って自分の手を打ったり、幼い孫を相方に俊敏な狐を捕まえようとするなど

笑いを主とした構成になっています。

 

 

 

 

・種蒔き

・狐釣り

演目『種蒔き』の後日談に当たる演目。

業を煮やした親爺は罠を使って狐を捕まえようとしますが

気持ちばかり焦り罠をきちんと仕掛けられません。

逆に狐に馬鹿にされる始末となり、『種蒔き』同様

悔しい思いをしながら家に帰る羽目になります。

親爺が手にしている弓状のものが罠であり

狐が餌(もぐら)に飛びつくと首を挟むような仕掛けになっているものです。

 

 

 

 

 

 

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